八ヶ岳 大同心ルンぜ登攀

7月10日(日) 曇り

参加者 10人

行動記録

7月11日 明方の小雨後曇り後晴れ激しい夕立

新宿22:00→中央道小淵沢インター経由→0:30道の駅小淵沢仮眠▲

7月11日 明方の小雨後曇り後晴れ激しい夕立

▲ 道の駅4:104:50美濃戸駐車場5:307:15赤岳鉱泉7:408:30大同心沢分岐→10:10大同心ルンぜ取付→12:10横岳→13:35硫黄岳→15:00赤岳鉱泉→17:00美濃戸駐車場→温泉経由→新宿21:20

7/10 集合時間22:00、少し前までの激しい夕立も小康状態になった頃、新宿駅を予定通り出発。美濃戸駐車場までは片道180㌔程。0:30頃道の駅小淵沢に到着し仮眠をとる。夜明け前に小雨が降る。

7/11 朝3:30過ぎに起きる。リーダーが雨雲を調べると昼過ぎまで降雨は無いと判断し4:10頃出発。

登山口の美濃戸口迄30分程、美濃戸口よりラフ道路のため先行していたF号の更に前を行く別パーティーの車の後輪が脱輪し脱出に協力する。H号もタイヤを溝に取られ20分ほどのロスとなる。

美濃戸で食事を摂りながら準備し5:30にスタートする。赤岳鉱泉までは緩い登りが続く。薄曇りが広がるが雨は降っていない。眺望は効かないがその分林道の雰囲気は良い。

連日の降雨により増水した川に架かる橋を何度か渡って1時間40分程歩くとにわかにカラフルなテントが見えてくる。シーズンの割にテントが少ないのは時節柄か又は天候のせいなのだろうか、赤岳鉱泉ではいくぶん人が少ないように思えた。

各々飲み水を汲みトイレを済ませ雨具のズボンとハーネス、ヘルメットを装着して早々に大同心を目指した。出鼻で大同心の取付き入口を見逃し道に迷い後続のF2名とはぐれる。

パーティーでの山行では複数名で道の確認を行った方が良いとの反省を得た。来た道を折り返して取付きを見つけ大同心稜を登る。1間30分の急登を息を切らして登りきる。

小休憩時、時折雲が薄くなると大同心壁の影が押し迫ってくるように現れる。ここでカラビナやスリング類を装着してさらに今回の核心部である大同心と小同心の間のルンゼ下まで進む。

大同心ルンぜに入ると不安定な石が目立ち落石に注意して進む。核心部1ピッチ目は5m程のチムニーを攀じる。以前にFが打ったハーケンが効いており、そこにメインロープをクローブヒッチでビレイする。

リードKがメインロープの端をハーネスにエイトノットで結びチムニーに臨む。途中、1箇所残置ハーケンにランニングビレー取り、ボルトのあるビレーポイントまで登り切る。上部での支点構築。

2番手からはブリッジプルージックでの登攀、浮石も見られたが落石する事もなく無事通過する。最後尾の登攀時には下でのビレイを外す。上部では一杯までメインロープを引き上げた上でイタリアンヒッチでビレイし最後尾が上がる分だけメインロープを引き上げていく。

1ピッチ目を全員無事に通過した頃、長野県警のヘリが山間をホバリングしているのを見かける。他のパーティーで事故が起きたのだろうかという疑念で気を引き締める。

(後日確認できたが赤岳の死亡事故であった。)2ピッチ目は岩溝をトラバースで折り返しながらの登攀。ビレイヤーがメインロープを送りながらリードが進みハイマツの茂る斜面まで進む。上部にはハーケンが無くハイマツをテープスリングで束ねて支点とした。

再度2番手からブリッジプルージックで登攀し最後尾はイタリアンヒッチでビレイし全員無事に核心部を通過する。周辺には色鮮やかな花が咲いていた。上へ上へとハイマツの間を行くと一般登山道に入る。

一般登山道のロープ越しにルンゼを覗き込むと丁度雲も散っており大同心、小同心ルンゼの全貌も顕となっていた。

改めて乗り越えた道の険しさとその事への達成感に満たされる。場所は横岳、硫黄岳の中間部、まずは横岳まで30分程、ハシゴや鎖場が続くが麻痺したのか成長したのか皆、無造作に通過し予定通り12:00に到着。

赤岳から硫黄岳までの雄大な景観に癒されながらの休憩にて装備を解く。ここからの戻りは硫黄岳を経て赤岳鉱泉まで、核心部も終えて気持ちも軽く談笑しながら歩んで行く。

2時間も歩いて丁度赤岳鉱泉に入る15:00頃に激しい夕立に遭う。雨音で声も遮る、屋根伝いからも滝のように流れる。

すぐに止むことを願いながら30分程休憩を入れるが止む気配はない、いよいよ時間も差し迫り雨の中を進む覚悟を決め赤岳鉱泉の軒下を一歩出た途端に先ほどまでの勢いの雨が嘘のように和らぎ小雨となる。

山の神か、Fの思惑通りなのか?それでも登山道は小川となり川はうねりを増して濁流となっていた。慎重に進み美濃戸に17:00、実に11時間30分の山行、雨に始まり雨に終わるが大して打たれもせず恐らく思い出深い山行となったのではないかと思う。

帰りがけに入った鹿の湯から出た頃には快晴で目の前に八ヶ岳が何事も無かったかのように在った。新宿まで180km途中のコンビニで食料を買い込み帰宅。新宿に21:20到着。

                                      記録 S・ H



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