新雪の戸隠山

2021年10月24日(日)

参加者 10名

行動記録

10月23日(土)

武蔵浦和22:00→上信越道経由→信濃町インター→道の駅しなの2:40▲

10月24日(日)

道の駅しなの5:00→戸隠キャンプ場6:00→随神門6:40→戸隠神社奥社7:10→蟻の塔渡10:45→八方睨11:30→戸隠山12:00→不動避難小屋14:10→戸隠牧場16:10→温泉経由→長野インター経由→武蔵浦和21:30

登山者であれば、恐らく誰もが知っている戸隠山の「蟻の塔渡り」。今回行くのは、「蟻の塔渡り」を通り「八方睨」経由で登頂、一不動避難小屋を通り戸隠牧場へ下山する周回コース。上級者向けコースであり、期待と不安が入り混じった思いで山行に臨んだ。

前夜予定通り集合場所の武蔵浦和駅を出発。道中、長野県内に入ったところで、しばらく雨に降られた。前泊地である道の駅しなのにほぼ予定通り到着。まだ10月なのに冷え込みが厳しく、車中の温度計は5度。翌日の登山に備え、束の間の仮眠を取った。

登山日当日。道の駅から約30分で戸隠キャンプ場駐車場に到着。戸隠神社奥社の参道までしばらく舗装路。木々の隙間から見える戸隠山は白く雪を被っている。随神門をくぐり巨木の杉並木を通り抜け、登山口のある戸隠神社奥社に到着。お詣りを済ませた後、いよいよ登山道へ。

登山口からは、いきなりの急登。雪はあるものの、まだ滑るほどではない。しばらく樹林帯が続き、時折白い戸隠山が顔を覗かせる。1時間少しで、五十間長屋、百閒長屋という岩壁をくりぬいたような箇所に出る。

ここを通過すると、雪が一段と深くなり、アイゼンを装着し、鎖場に備えてヘルメットを被った。その後、程なくして鎖場が現れた。足場が確保しづらい上に、不慣れな雪もあり、なかなか手強い。この辺りで下山者に次々と遭遇した。話を聞くと、雪で「蟻の塔渡」の通過を断念したとのこと。

雪が予想以上に多く、通過が困難なことが予想されたが、「現場を見ないと撤退の判断はできない」とのリーダーの発言もあり、気を引き締め直し、最大の鎖場「胸突岩」に向き合う。これを超えると、核心部分の「蟻の塔渡り」に到着。

「蟻の塔渡り」は、長さ約20m、幅約50cmのナイフブリッジ。途中、人が2,3人乗れるほどの大石があり、ここを境に前半と後半に分かれる。「蟻の塔渡り」の先は「剣の刃渡り」という別の名前が付けられている。長さは5mほどと短いが、幅は約20cmとさらに細く、下り気味である。一目見て、あまりの細さと断崖絶壁に思わず息を飲んだ。

雪は残っていたが、岩が剥き出していて滑る状態ではなく、気象条件も良好。「GO」の判断となった。安全のため、前半部分に固定ロープを張り、簡易ハーネスを装着しロープにカラビナを掛ける「ビナ通し」で通過した。

あまりの怖さに岩にしがみつきながら、四つん這いで前半を通過。後半は、ロープ無しのフリーであり、いっそうの恐怖感に襲われた。全神経を集中させ、引き続き四つん這いで進み、「剣の刃渡り」は、馬乗りで通過した。

最後だけ鎖が付けられており、鎖をつかむと安堵感がどっと押し寄せた。私に続いて、当会員が次々と渡ってきたが、全員危なげなく通過した。日頃の山行の賜物と思った。

「蟻の塔渡り」を過ぎ、急傾斜を登ると「八方睨(はっぽうにらみ)」という小ピークに到着。右は西岳方面であり、正面は高妻山がよく見える。起伏の少ない道を30分ほど行くと戸隠山の山頂に到着。ここで記念写真を撮り、休息を取った。

下山は、山頂からしばらくアップダウンの道が続き、一不動避難小屋の手前からきつい下りとなる。雪で滑りやすく歩きにくい。避難小屋から先は、しばらく沢通しで、苔の付いた石が滑りやすく、気の抜けない道が続いた。

危険個所は2か所、一つは、帯岩(おびいわ)と呼ばれる、大きな一枚岩のトラバース路、もう一つは滑滝(なめたき)の鎖場。どちらも鎖は設置されているが、地面が濡れて滑りやすく、かなりの緊張を強いられた。戸隠牧場まで、何度も渡渉箇所があり、最後まで気の抜けない道であった。牧場内を15分ほど歩き駐車場に到着。

帰りは、長野市内にある大室温泉・まきばの湯に立ち寄った。体が冷えており温泉がありがたかった。長野ICから上信越道経由で帰路に就いた。

記録 H・H



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