初冬の薬師岳(鳳凰山)

日時  2021年11月27日(土)

参加者 6名

山行記録

  • 11/26(金)

新宿駅西口22:00-中央道韮崎インター経由-道の駅にらさき24:30▲(仮眠)

  • 11/27(土)晴れ

道の駅▲4:30-中道登山口5:45-御座石9:10-薬師岳10:50-御座石12:15-中道登山口15:30-16:00白山温泉-甲府昭和インタ18:40ー-新宿駅西口20:10(解散)

冬山の魅力は何と言っても静寂に包まれる山全体の雰囲気と冬の澄んだ空気から生まれる美しい展望。そんな事を期待しながら今回、南アルプスの薬師岳(鳳凰山)に登ってきた。

陽もめっきり短くなり当初予定していたドンドコ沢ルートの鳳凰山3山縦走は、最短ルートである中道コースにて薬師岳までのピストンに変更。そして今回F技術顧問不在の6人パーティ。

予定通り22時に新宿を出発し24時ちょうどに「道の駅にらさき」に到着。山の予報は厳冬期並みの気候と懸念されるもそれはもう始まっていた。道の駅のテント内は地面からの冷気と鳴り響く激しい風の音。

一晩中、テントの壁が体にのしかかり一向におさまらない。前夜の車酔いからようやく覚めたところでしっかり寝ておきたかった!がもう絶望的だ。案の定、一睡も出来ないまま朝を迎えることとなる。車酔いといい「今日は嫌な予感がするな」と私。

そんな不安をかかえながら5:45中道登山口より行動開始。ほんのり朝の気配を感じながら薄暗い夜道をいく。Ýを先頭に今日も賑やかな山になりそうだ。

眺望も乏しい中道ルートはスタートから20分程で急登が始まる。それでも汗を引くほどの冷たい空気と光の帯が差し込んだ雰囲気が気持ちよく、すんなり御座石のあたりまで行けた。K代表の助言通り50分に一度の5分休憩。

ペースは至って順調。森林帯を歩き、時折隙間から見える岩々な地蔵岳の山容にはオベリスクの姿もあり気分が上昇する。今回は行けないがいつかリベンジ意欲に拍車がかかった。

標高を上げるにつれ傾斜が堪える。そして嫌な予感は的中。酸素が薄くなってきたからか、軽い高山病の症状に襲われる。全体のペースを最後尾より見守る係に任命されてた私は実に頼りない。即失格。いつもの事だが休憩時間がただただ待ち遠しく目指すは山頂よりも次の休憩だ。そう考えながら登っている。

終始疲れた様子が全くなくブレずにペースを守るFがとても羨ましかった。

雪が深くなってきた9時半頃、軽アイゼンを到着。モフモフの新雪と剥き出しの氷上を交互に歩く。特に薄く積った新雪に隠れたカチカチの氷には十分警戒する。森林限界を超えると道は更に凍結してツルッツル。

10:50、ハイマツ帯を通りすぎやっとの事で薬師岳山頂に到着する。360度の展望は期待以上のスケール感。あちこちに点在する奇岩はどことなく燕岳に似て下界から隔離されるような異次元的空間に浸れる。しかし!それ以上に想像を絶する寒さが襲うこととなる。

大きな山々が眼の前に現れるも手が悴んでいつもの山アプリが開けない。そこでHリーダーが最も周辺の白根三山など指しながらガイドしてくれた。相変わらず涼し気で平常心を保つHリーダーはいつも心強く頼もしい。その時、マイナス20度まで測れる温度計でマックスを指していた。

時間的に観音岳も目指せるんじゃないかとの提案もあり一歩踏み出してみたが痛みを伴う寒さに一同驚愕。この環境下での稜線歩き2時間は命の危険すら感じた。名残惜しくも下山する事で全員一致。稜線の向こうにハッキリと見える観音岳をあとにして。

下山時は、笑顔が癒し担当のSにパワーをもらい足取りが軽くなった。そしてさっきまで隠れていた富士山もついに姿を現してくれ、疲れが吹き飛んだ。

今回の山行は通常ではなかなか体験のできない過酷なマイナス20度超え(?)と強風での体感温度を肌で学ぶことが出来た。防寒対策は万全にしたつもりがマイナス数十度に対応できるものでは全くなかったと判明。今回の失敗から足りない装備が割と明確になった。

冬山は当然氷点下にもなるし服装を誤ったら命に関わることになる。この貴重な体験を共有できたメンバーに感謝し今回学んだことを次に生かしスキルアップに繋げたいと思う。またF技術顧問をはじめいつもご指導くださる皆様にも感謝を込めて。

(記録・M・M)



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